読書ログ「デザインの伝え方」

  • こういった本が出るくらいデザインの伝え方というのは大事なんですが、伝え方で最たる箇所になるデザインの要件定義と言われるところは全くやらないで進む事がほとんどです。
    本書では表題の通り「デザインの伝え方」が細かく書かれているのですが、それ以外にデザイン製作に入るまでに必要なKPIや目的設定などデザイナーでない人が読むと、職種が細分化された組織では有効に働きそうな内容です。
    また、デザイナーでもステークホルダーへのデザインの説明の仕方など大変参考になる本です。

    ポイントは如何に細かくステークホルダーへのコンセンサスを得ておくか

    これは自分がやっているやり方でもあるのですが、「何のために誰のどんな問題を解決するのか」、しっかりとコンセンサスを得る事。
    いきなりデザインの製作をするのではなく、webの場合ページごとに何をするのが目的なのか、ページ単位ごとに目的をを文章化しデザインの批評をする際にエビデンスとして残すという形で進めます。
    本書ではこのコンセンサスを得るために、どんな準備をしておくと良いか、どんな風に進めればよいのかといった視点で書かれています。

    ステークホルダーへの説明の前に相手の質問を予測する

    「このデザインが他の選択肢よりすぐれているのはなぜか?」
    他の選択肢を批評眼を持って比較検討しておくとステークホルダーへの説明がうまくいく。
    つまりデザイン案を一案だけでなく、代替え案を検討しておいて、説明へのシュミレーションする事で、自身も最適なデザインの選択ができ、ステークホルダーへの説明の際も自信を持って臨めるということ。
    デザイナーは時として粗探しの様な場面に出くわす事もあります。本書の様にありとあらゆる角度で自身のデザインに対して問いを立て見直す事でしっかりとデザインを検討しているというアピールにもなるのではと思いました。
    本書に記載のあるステークホルダーに明確、的確に説明する3つの方法は端的によくまとめてあります。

    • このデザインはどのような問題を解決できるのか?
    • このデザインがユーザーにもたらす影響は?
    • このデザインが代替え案より優れている理由は?

    デザインの伝え方より

    デザインの伝え方で大事なのは課題と目的とユーザーがリンクしている事


    デザインを伝えるうえで必要なのは、何のためにそもそもこれをやるのか。そしてそれは誰に向けてサービスを行なっているのかということが話として繋がってないとデザインの説明に筋がとおりません。
    自分のブログ「なぜ経営にデザインが必要なのか」でも記載したのですが、デザインをするという事は何かに課題があり、それを解決するために戦略を立てるわけなので、それを解決するためのデザインでないと筋が通りません。
    以下は本書で述べられているステークホルダーから、より多くの話を引き出す汎用の質問例です。

    • どんな問題を解決しようとしていうのでしょうか?
    • この方法で行った場合、どの様な利点があるのでしょうか?
    • どういうことを提案なさりたいのでしょうか?
    • これは、このプロジェクトの目標にどんな影響を与えるでしょうか?

    デザインの伝え方より

    所感

    オライリー本はものによっては翻訳の仕方がイマイチだったりする時があるのですが本書は自分が読んできたオライリー本でも日本語として非常に読みやすく訳されていました。
    本の最後の方にはチェックリストがあったりと、この本を読むユーザーへのUXデザインもしっかりとされていると感じ取れました。

    amazon:デザインの伝え方

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