宮崎のデザインの考察 ポスター「神話の源流へ。」

  • JR西日本コミュニケーションズ様制作のポスター。
    宮崎県の「記紀編さん1300年記念」に伴ったポスターだと思われます。
    ポスターに使用されているロケーションやビジュアルが美しかったのでデザインの考察をしてみました。

    takachiho-620x877 画像引用:JR西日本コミュニケーションズ

    サブコピーの「今日は、どの神様に、会いにいこう」が一見、不安定な位置に配置されて見えるのですが、実は右下の丸で囲まれた「宮崎」と同じ大きさの余白が右上(赤部分)に取られていて、その左下にサブコピーが配置されています。この画像がポスターそのものではないので実際のサイズと多少は異なるかもしれませんが。
    takachiho02

    揃える事で綺麗に見える

    デザインの基本で「揃える」ことで情報が整理され、見た目が美しく見えます。
    今回の場合文字を配置する位置にしっかりと右下の「宮崎」と同じ大きさの余白を「揃える」ことがされています。
    また上図のオレンジ色部分大きさも右上の赤部分と同じ比率の大きさの中に、この絵で一番見せたいものが配置されていて、配置上のシンメトリーが作成されています。
    偶然ではなく意図的に配置されていて、それが美しさの要因となっています。

    文字の可読性にも配慮

    ポスター下部分にある「時空を越える旅がある。神話のふるさと みやざき」の最後にある「みやざき」の部分は他より少し文字間を空け「みやざき」が判別しやすいようにされています。
    under_copy

    あえて、ひらがなを用いる理由

    サブコピーの「今日は、どの神様に、会いにいこう」や「時空を越える旅がある。神話のふるさと みやざき」の会いに”いこう”、”みやざき”がひらがなで表記されています。
    恐らくとは思いますがポスターの目的としてはこのポスターを見て、その場所へ行ってみたいと行動させることが目的で観光的な要素が大きいので、あまり堅苦しいイメージにしないように、ひらがなを用いているのではと思います。
    キャッチコピーやサブコピーの最後に「。」が使用されているのもそういった狙いかと思われます。
    ひらがなは形が丸い部分が多いので「やわらかい印象」や「親しみやすい印象」を与えます。

    キャッチコピーが次の情報を予測させる

    神話で有名な宮崎県ですが、それを知らない人にも「神話の源流へ」「今日は、どの神様に、会いにいこう」という言葉で、たくさんの神様がいるという事が予測できます。
    神様がいるところは他にどんな所があるのかと次の行動を促すものになっています。

    バリエーション

    宮崎の神秘的なロケーションで幾つか撮影されています。名刺の展開もされています。
    000f_01

    関連リンク
    神話のふるさと みやざき 特設サイト
    JR西日本コミュニケーションズ

    次回の投稿でこのポスターの目的とUX(ユーザーエクスペリエンス)が、どうデザインされているか書きます。

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