習慣化はデザイナーのスキルを低下させる

  • 習慣化すると人は無意識に体を動かすことができ、考えずに行動をする事ができ手が止まることが少なくなります。
    つまり労働生産性で考えると生産性が向上されます。
    この点だけ考えると経営やマネジメント視点で考慮すると良い事の様に見えますが、習慣化して生産性を向上させるだけの仕組みだけでは長い目で見ると、いずれスキルが廃れ生産性が低下していきます。

    習慣化はなぜデザイナーのスキルが低下するのか?

    無意識というのは脳が考える事なく行動していることで、実はデザイナーにとって致命的になる行為かと自分は思っています。
    なぜならデザインは自問する事(なぜ?)と考えて問う事は日常的に行っていないと実際に問題解決をする際に物事を深く考える癖がつきづらくなります。
    誰も意識していない所を自問することでデザインは革新的なものになると思っています。

    例えば電車のつり革を握る時

    人はどんな事を気にしてどんな手順でどんな風につり革を握るのか。電車が止まる時、電車が発車する時どんな握り方をするのか。
    そんな所まで普段の生活の中で意識して見る人は、ほとんどいないと思いますが。この場合つり革のデザインをする場合にこういう視点が役に立ちます。

    例えばスマートフォンを使用する時

    どんな時に使用して、どんな持ち方(指の位置など細かいところ)をして、どんな時にどんな風にスマートフォンをどこにしまうのか。
    そしてまた、どうやって取り出すのか。この場合スマートフォンのハード部分のデザインでこういう視点が役に立ちますがスマートフォンのアプリやwebも利用状況を知ることでアプリやwebデザインに取り入れるべきデザインのヒントが掴めるきっかけになります。
    スマートフォンをどうやって取り出すかなんて事細かに覚えている人は少ないと思います。

    前述したつり革やスマートフォンを使用する時の例で挙げたことは全て「なぜ?」という自問がなければ、そもそも気にもならないし深い考察ができません。「なぜ?」がないとそこに視点がいきません。

    全ての無意識な行動を無くすということではないですが、普段無意識でやっている事を注意深く考察したり、「なぜ?」と自問する事により、これまで見えなかった視点が得られる事があります。

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