正しい情報を伝える為にデザイナーは先ず、自分は何をしなければいけないのかという情報の整理をする必要があります。
なぜならデザインと一言でいってもやるべき事は多くあります。どんな情報が必要で、どんな情報が足りないのか。
「デザイナーなんだから見た目を作るのが当たり前。何を言っているのか。」となりそうですが、実はこの情報の整理が大事で、お客様に伝える情報の質を左右します。

webデザインの役割を考える

例えばwebデザインの場合、お客様が求めているのは情報です。
webサイトのデザインが見たくて訪問するのではないのです。
「あのサイトのwebデザインが欲しくて、見に来た」なんてことは、ほとんどありません。
求めているのは情報です。
情報と一口に言っても文字であったり写真であったりするわけですが、webデザインはお客様が求めているその情報を探しやすく、ストレスなく見やすい様にデザインすることが、ほとんどの役割になると思います。
勿論、その企業のブランドのトーンなどを反映するのもwebデザインです。
つまり、webで発信する情報が「主」であり、webのビジュアルデザインは「従」という主従関係になります。
例えば、なんらかのきっかけがあって宮崎に旅行に行きたいとなった時に宿泊の施設を探しますよね。
その時に「宮崎 ホテル」と検索した時に出て来たサイトのwebデザインを真っ先に欲しがりますか?
欲しい情報というのは部屋の写真や料金、宿泊状況、料理、部屋についているサービスですよね。

webのビジュアルデザインを「主」と考えられている事は多い

割とwebデザイナーにも多いのですが、自分がデザインしたものが「主」であると捉えてデザインをすることがあります。
前述した様にwebデザインの場合、情報が「主」であるべき事がほとんどです。
であれば、本来力を入れるべきところというのは情報の在り方です。
どんな情報を発信すればよいのか。
どうすると情報が探しやすいのか。
どうすればストレスなく見やすい情報を提供できるのか。
お客様はwebのビジュアルデザインを求めてるのでなく、情報を求めているのですから。

もっと俯瞰するとwebそのものが「従」である

何の目的もなくwebサイトを作るという企業はないと思います。
ですので何かを達成する為の目的が「主」でwebサイトは「従」という関係ができます。
「目的にさかのぼり、その目的を達成する為に情報を整理してデザインをすること」が正しい情報をデザインする事だと思います。
その上での表現でありビジュアルデザインが形作られるものです。