画像引用:amazon奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり
中川政七商店代表の中川淳さんの本三冊目。
個人的に「小さな会社の生きる道」を読んで共感するところが多く続けて購入した本。
本書もブランディングについて書かれている本。
お店で商品を売る際にどんな所に気をつけているのか、小売など実際にお店を持っている方も非常に学べることが多い本なのではないかと思います。
大事なのは差別化
これまで中川さんの本を三冊読んできて、いずれの本でも差別化の重要性が書かれています。
シンプルに言えばブランディングは差別化と方向性の二つだと思います。
差別化というのは、やはり自社の分析からはじまり、方向性というのはビジョンの共有と発信。
競合する商品と同じ売り場に並んでも最初から優位を生み出しているもの、それこそがブランド
商品が売れるかどうかはデザインによるところが大きいと本書で記載されているのですが、一方で何かを購入するときに真っ先に頭のなかにでてくる検討のものがある。
それこそがブランドでデザインだけが経営を左右するものではない。
ブランディングというとまず挙がってくるのがデザインという事が多く、ロゴや見た目の刷新というところだけやるのがブランディングと認識されるのが個人的には嫌で、うまくブランドの事(競合する商品と同じ売り場に並んでも最初から優位を生み出しているもの、それこそがブランド)が言語化されています。
「よいもの」とは、商品を通じて会話が生まれる商品
この言葉が非常に印象的だったんですが、
誰かにプレゼントをもらったとする。それが「よいもの」であれば、必ずそこに会話が生まれる。「そうでないもの」だと、通り一遍のありがとうしか生まれない。これが「よいもの」と「そうでないもの」の差である
確かにプレゼントした時に「よいもの」というものは、そこに会話が生まれる実体験がある。
ものづくりやサービスを作る上で非常に参考になる言葉でした。
まとめ
中川淳さんの書籍3冊目ということもあってか、わからないですがこの本が個人的にはブランディングについてシンプルにまとめていると感じた書籍でした。
この本は3冊購入した中でも、最も古いものであった為かもしれません。
いずれにしても、ブランディングを学ぶ上で全て良本でした。