読書ログ「数字が読めると本当に儲かるんですか?」

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    会計に関する知識が素人の人が見てもわかりやすく書かれていて。
    実際のお花屋さんを経営していらっしゃる筆者と会計士の方のやりとりで全て書かれていて読みやすく実際の事例をもとに書かれている為実務に取り入れやすいと思います。

    売上 – コスト=利益 は単純化しすぎ

    ざっくりと俯瞰して見るのであればこの見方で良いと思うのですが、これだけでは何をどうやって解決していったらいいのか打ち手が打てません。
    本書は限界利益と限界利益率という計算方式から何をどう売っていくと売上が上がるだけでなく利益もあげられるか。
    どの商品を主力に売っていけばいいのか、どこまで値引きが大丈夫なのか簡単な計算式で求められる様に記載してあります。

    限界利益によって何をいくら売れば良いか理解できる

    限界利益を計算することで下記が簡単に理解できます

    • 何をどれだけの価格で売ると利益がどれだけ上がるのか
    • 利益に貢献する商品
    • 利益に貢献しない商品
    • 値決めによるシュミレーション

    最終的には経営者の値決めの判断の「感」が必要ですが、どういう風に売上を上げていけば目標の利益に到達できるかシュミレーションはできます。
    ネットショップで商品を売られている方も、どの商品を主力に売っていかないといけないのか参考になると思います。
    そういった意味ではデザイナーもこの考えを元に、どの商品をどういう風に見せないといけないのか戦略的な見せ方が学習できるのではないかと思います。

    まとめ

    差別化や戦略などなくても商品やサービスが売れていた時代であれば、デザインする際も単純に商品やサービスをアピールすれば売上に繋がったかもしれませんが、商品やサービスが溢れている昨今では戦略なしではデザインの投資効果も上がらないと思います。
    そういった意味で現在のデザイナーに必要とされる知識というのは見た目を綺麗に作れる表現力は勿論のことで、勿論、色や心理学的に与える要素などは最低限必要で更に決算書を通して、お客様の状況を理解する力が必要だと思います。
    なぜなら、現在のお客様の状況を理解して打ち手をデザインに落とし込まなければデザインの投資効果に繋がらないからです。
    勿論デザイナーは会計士ではないので会計など全てを理解する必要はないと思いますがデザインに繋がるものは学んでいくべきだと思います。

    amazon:数字が読めると本当に儲かるんですか?

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