デザインの良い悪いとは

  • 「良い」「悪い」という評価は相対的な評価であってこの評価の仕方に当然人間であればブレがある。
    それはこれまでの経験や価値観などによって左右されるものである。
    この評価というのは井の中の蛙であって、あの人は頭が良いとか悪いとか、あの人は走るのが早いとか遅いとか、何かと比べて良い悪いという判断は、あくまで自分が知っている中での良い、悪いという判断であり他の人と良い悪いという評価を揃えるにはルールが必要でルールがなければ際限ない訳で、どこまでいっても評価の軸が揃わない。

    さてデザインの話に戻すと、この評価の軸が依頼者とデザイナー揃っていないとデザイナーは、とてつもない大変な思いをすることになる。
    依頼者が良いと思うデザインにならない限り最初からやりなおすという事もあり得る訳で。
    どうしたら評価の軸を揃えられるのか、これを考える事でデザインのマネジメントへ繋がる。

    デザインの評価の軸を揃えるには

    デザインの評価の軸を揃えるにはデザインの最初の段階で下記の様なことを話し合って決める必要がある。

    • 「何がどうなる事がゴールなのか?」
    • 「ゴールする事でどんな課題が解決できるのか?」
    • 「どんな数字になるとゴールなのか?」

    上記の3つを具体的に決める事でデザインの批評をする際の軸になる。

    何がどうなる事がゴールなのか?

    例えば「何がどうなる事がゴールなのか?」というの具体的に決める事で、そのゴールを達成する為には、「○○をしないといけない」という、ここである程度のコンセンサス(同意)を固める事ができる。更に落とし込むとどんな人たちにどんなサービスを提供していかないといけないかなどより具体的になる。
    デザインの評価の軸を揃える為には、どれだけ課題解決に向けて、その手段が具体的に落とし込めているかが重要である。
    なぜならそれがデザインの仕様になるからである。

    ゴールする事でどんな課題が解決できるのか?

    これはやろうとしている手段が適性かどうかを問う問いになる。
    その課題を解決する方法は他の方が適正であるなど。
    例えばホームページで課題を解決しようとしていたが、実はその課題を解決するのであればホームページよりも別な方法が良いといった感じである。
    ホームページを作る専門家だからこそわかるものというものがある。その視点でホームページで解決するには向いていないのであれば、他の解決方法を提案するなどを行ったほうが良い。
    課題解決の手段が適正でないのにデザインの評価の軸を揃えたとしても大きなインパクトにはなり得ない。
    大きなインパクトにならないという事は依頼者側もデザイナーに次回お仕事を頼んでみようという事にはならない。お互いにメリットがない。

    どんな数字になるとゴールなのか?

    ゴールを具体的な数字にしないと依頼者もデザイナーもお互いにプロジェクトが成功したのかわかりづらい。
    経営や業務など具体的に数字が改善へと繋がっているものでないと、何でも数字化しても依頼者が数字が良くなってもメリットを感じなければ数字化の意味はない。
    このあたりは、「課題の本質は何なのか」そもそもここができていないと、この数字も意味のないものになってくる。
    数字を達成する為にはどんな人に向け、どんなサービスを提供し、どんなデザインにしなければいけないかを決めることでデザインを作る前に言葉で依頼者とデザインの評価の軸が決めることができる。

    デザインの良い悪いという批評は、ルールがあってこそ

    プロジェクトについて何も知らない人に、「このデザインどうですか?」と聞いても当てにはならない。
    それはデザイナーであっても。
    なぜなら、何がゴールで、どんな人にどんなサービスを提供して数字として、どれだけの数字を目指すのかなどプロジェクトの概要と目的を知らなければデザインの良い悪いというのはできないからだ。
    それを知らずにデザインの良い悪いを受けても何も意味はない。
    勿論、そういったプロジェクトの概要や目的を知らなくても大前提として文字のサイズやデザインの基本となる余白の取り方など基礎的な部分に関してはデザイナーは良い悪いという指摘はできる。
    デザインの良い悪いというのは指標となるものやルールがステークホルダーとどれだけ同意が得られているかによって決まってくる。
    デザインの何を良しとするのか何を悪いとするのか、それは課題や目的、プロジェクトをなぜ依頼されたのかプロジェクトの最初の所の部分を聞かない限り答えはない。
    そして、その部分をしっかりとやれている企業は少ない。

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