画像引用:amazonユダヤから学んだモノの売り方
「顧客視点」という言葉を耳にしない方が珍しいですが、本当に「顧客視点」で経営や事業が実践できている企業は少ないです。
本書は本当の意味での「顧客視点」とは、どんなものなのか、著者の実践や経験を踏まえた内容が書かれています。
お客様がいるか
モノやサービスが既にあって、それを売っていくというやり方が多いと思いますが、ユダヤ式ではまず「お客様がいるか?」を考えモノやサービスを売っていきます。
当たり前過ぎると思うのですが、既に事業がある方はどうしても既にあるモノやサービスを前提に売り方を考えがちです。
それが強みでもあるので難しいのですが、一度自社の強みを真っさらにし、お客様は何に困っていて、どんなものを必要としているのかを考えると、これまでにない発想でモノやサービス開発のアイデアにアプローチできるのではと思いました。
実際に著者は捨てられる様なバイクのパーツを集めてバイクを販売して5億円を売り上げたり、広告代理業で20億円の売り上げをあげ、電力自由化で電力会社を立ち上げ50億円を売り上げています。
強みに縛られない。できる、できないは後
前述にもある様に著者のこれまでの実績を見ていると、業種がバラバラで一つの業種に縛られていないというのが読んでいて感じた印象でした。
「お客様は何を必要としているのか?」徹底的に「顧客視点」からスタートして、モノやサービスが自分で提供できる、できないは後から考えるという考え方だからこそ、これほど柔軟にモノやサービスが展開でき売り上げをあげる事ができたのだと思います。
自社の経営資源や強みを一旦、どれだけ切り離せるかがポイントになると思います。
デザイナーであればオブザベーション(観察)からのモノやサービスの開発に似たアプローチの方法だと思います。
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