Crazy Consulting & Creative 様のロゴデザイン作成に伴い名刺デザインもお受けいたしました。
今回はその名刺デザインができるまでのデザインプロセスを公開します。
名刺で何を重要視するか
名刺デザインを制作する時、私の場合、ご依頼いただいた方が現在どんな状況なのか名刺がどんな機能を果たすかをまず考えていきます。
デザインは「人」と考えると良いのですが、デザインされた制作物に目や耳や口はないのですがデザインが担っているものは人が行なっているセールスと同じです。
デザインのトーンは人で表すと「キャラ」であり「人となり」で、口や耳はないですがイベントフライヤーとかであれば「こんなイベントがあります!」名刺であれば「こんな会社で私はこんな人です!」というのをデザインが人として口がなくても振る舞わないとデザインが機能しません。
Crazy Consulting & Creative 様は事業ドメインが広く、伝えにくいという課題があったので「自分が何者で何ができる人」なのかを特に機能するデザインが必要であると思いました。
情報の優先度づけ
「自分が何者で何ができる人」をデザインに反映する為、どこを目立たせると良いか情報の整理を行なっていきます。
名刺なので名前は優先度が当然高いのですが、今回デザインしたロゴの認知もある為、優先度を高くしました。
また、どんな実績を上げてきたのかという所も重要なので、名前、ロゴ、実績の三つを優先度が高い情報にしています。
完成した表面の名刺デザインがこちら
本の下の方によく巻いてある帯紙の様に名刺の下に実績を入れています。見せるべき情報が多くなったので文字の大きさや色でメリハリをつけています。
配色はシンプルに色を抑えながらも強調する所にブランドカラーを使用して目立たせています。
Crazy Consulting & Creative 様のアイデンティティである「変わり者」のブランドの印象付けも同時にこの部分で担っています。
全体的に文字のボリュームが多いので、文字のボリュームを少しでも減らして見やすくする為に電話やメールなどの名刺の基本的な情報の見出しはアイコンにしています。
文字でなくても名刺であれば電話やメールは必ずある情報なので、番号やメールアドレスの記載があれば何の情報かはおおよそ理解できるので「電話」「メール」「ホームページURL」などの情報はアイコンにして情報を取得しやすい様にデザインしました
名刺裏面のデザイン
名刺裏面は事業の思いが記載されています。個人的にはお仕事を一緒にするビジネスパートナーはこういった「思い」など価値観が共感できるとお互いの強みの相乗効果が高くなりやすいと思います。名刺の裏面にこの「思い」がある事でどんな価値観でお仕事をされているのか伝わると思います。
デザインとしては「思い」が記載されているので、こちらもアイデンティティが表現できるブランドカラーを配置して印象付けを行なっています。
こちらはボツ案。
名刺デザイン完成
フォントは名刺の表面と裏面で共通しているのですが「筑紫A丸ゴシック」というフォントです。文字の先端か丸く親しみやすい雰囲気になります。
また、一般的な丸ゴシックとくらべ少しクセがあるのでブランドアイデンティティの「変わり者」とも繋がるのでこのフォントを採用しました。
Crazy Consulting & Creative 様からは、「資格や肩書きといった外部から獲得する武器で戦う(仕事をする)のではなく、自分のアイデアや実績といった自分自身の力のみで勝負しているので、まさに丸腰(笑)。そういう意味でも丸ゴシックのフォントを使うことで、フォントにも意味を持たせられました」と喜んでもらえました。