消費行動モデル「AIDMA」「AISAS」のAの部分ATTENTION(認知)部分は人にどうやって働きかけるのか心理的な側面などが多く書かれた書籍です。
以下は本書を読んでいて印象に残ったところです。
情報過多時代の認知
冒頭では現代の情報の多さの中で認知される事が非常に難しくなってきているという事から始まります。
本書で「南カリフォルニア大学の研究者によると、1986年の人は1日平均、新聞約40部に相当する情報にさらされていた。それが2006年には、4倍以上の174部相当になった。」
と2006年なのでスマートフォンが爆発的に普及する前なので現在では更に数字は上がると思います。
それだけ情報が多く流れる中で自社のサービスを「知ってもらう」のがまず難しくなっているというのがわかります。
良いもの、良いサービスを作っても知ってもらえなければ存在自体がないのと同じです。
まず「気づいてもらう事」改めてその大事さに気づかされた冒頭でした。
どうすれば認知負荷を減らせるか
物事に注目して長期的に覚えてもらうには認知負荷を減らす事。
その為には「シンプルに伝える事」
個人的には、この認知負荷の減らし方が、いわゆる教え方が上手、下手の要素になるのではと思っています。
大事な所は何なのか、その部分に注目させ覚えるのを簡単にする要素だと思います。
ゼイガルニク効果
終わっていないタスクを忘れられない現象のことで、本書ではレストランでオーダーを受ける店員さんの例が書かれています。
オーダーを受けて料理を持って行くまではオーダーされたものを覚えているのに持っていった(タスク完了)時点で忘れやすくなるといったものです。
この効果を用いる事で長期的な注目が維持されるというもの。
確かに、タスクが完了していないと自信では何か引っかかりというか、終わらせたいというものが心理的に働き嫌ではあるが頭の中に残っている機会が多い。
まとめ
何より大事なのはまず気づいてもらう事。認知してもらう事。
この重要さに気づく一冊でした。
どれだけ良いサービスを持っていても、良いプロダクトであっても知られていなければ意味がない。
知ってもらうにはどうしたらいいのか?人間の心理的な側面まで踏み込み面白い本でした。