読書ログ「手書きの戦略論 人を動かす7つのコミュニケーション戦略」

  • 画像引用 amazon:手書きの戦略論 人を動かす7つのコミュニケーション戦略

    広告業界やマーケティングでよく使われる戦略や言葉など歴史を追って解説されている本です。
    広告やブランドの認知のされ方など人間の心理学的なところがどう関わっていくか掲載されています。
    ポジショニングや現在のUXデザインなどに至るまでどういう社会的変化があって、戦略が変移していったのか非常に面白い本でした。
    以下は自分が気になったところです。

    ポジショニングとUSP

    ポジショニングはスティーブ・ジョブズがAppleのプロダクトを十字に切って分けた戦略でも有名ですが、ポジショニングはUSP(Unique Selling Proposition)論を顧客視点で捉え直した理論で、なぜポジショニングの理論へ移っていったのか歴史を読み解くことで腹オチしました。

    USPとは

    モノの独自機能を訴求する伝え方。
    モノが少ない時代では広告としてその独自機能を訴求できればよかったのですが、時代が経過するにつれ、類似品が出てきて独自機能だけでは広告としてもモノとしても売れなくなってきました。その後にでてきたのがポジショニングの考え方。
    こうして歴史とともに必要なアプローチの仕方がどんな風に変化していったのかを知れます。

    価値の変化

    モノ自体の独自機能、いわゆるモノの価値から見た目などの情緒的な価値へ、そして体験価値へ変わる様を本書で見てwebの移り変わりが同じ歴史を繰り返そうとしているのかと読んでいて思いました。
    webも以前はモノ、つまり作れる事が価値があったのですが、その後Flashなどのアニメーションなど情緒的なものへ変わり、最近ではUX(ユーザー体験)へと価値が変わってきています。
    こういう機能を提供する商品だから、こういうデザインにしようではなく、こういう体験を提供したいから、商品、サービスはこういう機能、デザインでなければならないという順番で発想するやり方が多くなっているのもその価値の変化だと思います。

    認知へのアプローチ

    本書でもAttention(認知)への大事さが書かれているのですが、その中でも短期記憶と長期記憶の事が面白い内容でした。
    人はほぼほぼ短期記憶、つまり15秒程度しかほとんどの事を覚えていないんですが、それを長期記憶に為にはどうしたらよいのか。
    簡単に3つでまとめられています。その3つが「インパクト」と「腹落ち」と「反復」
    情報がインパクトをともなって受け入れられてはじめて短期記憶にエントリーされ、「腹落ち」や「反復」することで長期記憶となる。
    つまりブランドの「らしさ」を頭の中に残すためには、インパクトのあるブランド情報(商品・広告・イベントなど)にできれば反復して接触させ、お客さん自身にとって関係ある情報として腹落ちさせること。
    「インパクト」に関してはデザイナーの腕がより一層力になれるところではないかと思っています。

    モノの価値の変化やwebの価値の変化からも読み取れるようにそれぞれの職種で必要とされるスキルが今大きく変わろうとしているところが多いのではと思っています。
    デザイナーに関してはただ見た目をきれいに格好良く作れるではだめで、しっかりと戦略をたて目的を実行していくスキルが今後必要になっていくのではと思っています。

    amazon:手書きの戦略論 人を動かす7つのコミュニケーション戦略

   

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