ブランディング = ロゴデザインではない
ブランディングというと一般的にロゴデザインなどを思い浮かべられる事が多いのですが、ブランディングが失敗に終わる一つが、このロゴデザインから始まるもの。
勿論ロゴデザインも印象を与える大事な要素なのですがブランドイメージを与えるのはロゴだけではなくお店でサービスを受ける際の接客やサポート、ダイレクトメール、テレビCMやホームページなど、お客様が接するタッチポイント全てがブランドイメージに繋がるのですが、この部分を考えずにロゴだけを変えてブランディングを進めると多くがロゴが変わっただけで満足して終わることが多いです。
戦略を立て向かうべき道を決める
自社にとって課題は何なのか、その上でやるべき施策を決め会社としてどういう方向に進んでいくのか、ロゴよりまずは社内のメンバーなどの意思統一が図れていないとロゴだけができても、サービスそのものの方向性が異なったものであれば、お客様が感じるブランドイメージは混乱するだけです。
ロゴは良いものができても、お客様が接するタッチポイントで与える印象がロゴとは異なる印象であれば意味がありません。
○○といえばですぐにイメージされる
バルミューダ代表の寺尾玄氏の著書「バルミューダ奇跡のデザイン経営」でも書かれているのですが例えばハイブリッド車といって、頭の中でまず連想されるものはブランディングが上手くいっていることだと思います。
スマートフォンといえば・・・、パソコンといえば・・・などこの例だと、少し範囲が広いですが例えば、まずは宮崎の○○といえばといって狭い範囲でも良いです。
この連想で最初に出てくるということはその時点で競合から優位性が生まれています。
ブランディングを行うメリットは、まさにこの連想されるものになる事だと思います。
ブランディングを失敗に終わらせないために
いきなりロゴを作るのではなく、どんな方向に会社やサービスを向かわせるのか戦略を立てるのがまず初めにやるべき事です。
戦略を視覚的に落とし込んだものがロゴに繋がります。
これは普段行うどのデザインでも同じですが、戦略がなければ当然デザインに意図はできません。
良い悪いというのは依頼者の方の意思決定に委ねるだけになります。