デザインをする上で最も大事なタスクと私が思っているのが「現状分析」
なぜ「現状分析」なのか、それは依頼主様である現状がどんな状態であるのか理解できていないと、課題解決ができないからです。
結果がでないということは誤ったデザインの提案を行なっている。
誤ったデザインの提案を行なっているということは、依頼者様の現状がどんな状態か見誤ってしまったということです。
もちろん、デザイナーに対して依頼主様が「こうしてください」「こんなデザインでお願いします」というのを、そのままデザイナーが作業した場合でも課題解決ができる場合もあると思います。
その場合、お客様が現状分析がしっかりできていて、その指示がデザイナーに対して的確だったということもあるとは思います。
課題が明確で具体的な数字目標がある場合
既に依頼主様の方で具体的な数字目標がある場合、数字目標を達成するための内訳を分解してデザイナーと依頼主でお互いに理解しておく必要があります。
例えばECサイトであれば売上の基本は
ユーザー数×購入率×客単価
です。それぞれの項目の数字がしっかりとイメージできているか。目標の売上を達成するのに、どれだけのユーザー数が必要なのか、その数字の設定は現実的なのか全く手の届かない目標を立ててデザインを行った場合、依頼主もデザイナーもどちらも満足いく結果にはなりません。
課題が不明瞭で数字目標がない場合
数字目標がない場合、デザインが成功したのか成功していないのか依頼者様やデザイナーの感覚的なものでしか判断せざる得ない状態になるので、事前に何の数字がどうなることが課題解決したという数字なのかを決めなければなりません。
また、事前に決めた数字が現実的な数字なのか妥当性を検討することも必要です。
ですので、数字目標がない場合デザイナー側から具体的な数字目標を提案しない限り、デザイナーの成果は評価されづらく、デザインを作って終わりになってしまいます。
現状を依頼者様とすり合わせる
依頼者さまで現状分析ができている場合もありますが、そこでデザイナーは鵜呑みにせず改めて自分の言葉で「それでは現状はこういう状態なんですね。」と落とし込めてすり合わせを行うことで、依頼者様も気づきが得られる場合が多く、実は依頼者様が課題を間違っていたということも多くあります。
ここで間違いがあると、何をしても結果として何も変わらず、時間とお金だけがなくなり疲弊します。
デザイナーであればいきなりデザインを作るのでなく、依頼者様の現状はどんな状態なのか理解をすることから始めたいものです。