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本書は経営戦略の立て方や基礎が学べる本で経営の初学者にもわかりやすい本なのではと思います。
初学者にもわかりやすいポイントとしては本書はザンギリという実在する理容室を元に、どうやって経営戦略を立て実行し売上をあげていったのか、物語で書かれていて小説を読みながら戦略が学べる書籍です。
現状把握、課題の重み付け、選択と集中、企業側の価値、お客様の価値など順を追って学べます。
経営戦略だけでなく仕事のあり方を見つめ直す本にもなる一冊です。
戦略と戦術と現状把握
本書ではまず戦略とは何か戦略と戦術の違いが書かれていて戦略を「まんじゅうの皮」戦術を「あんこ」に例えて戦略と戦術の違いを上手く例えています。
まんじゅうの皮とあんこ共に美味しくないと売上があがらない。
まんじゅうの皮は、どんな業種にも応用できあんこが何であっても応用ができる。
つまり技術をどう活かすか、どう運営していくかが戦略で戦略を立てるのも専門の技術が必要です。
この本で最も面白い発見だったのは「強み」を見つけるところなんですが、戦略ではよく「強み」が出てくるのですが、これを考えるのが簡単そうに見えて難しい。
強みに見えて、他の人から見たら実は強みでなかったり、逆に弱みが強みであったりと、なかなか客観的に見辛いところなのですが本書では「人が自分に対して喜んでくれた事や発言をメモする」ことで自分の強みが客観的に見れるということが書かれていて面白い発見になりました。
課題の重み付け
全ての仕事は重要か重要でないか、緊急か緊急でないかにわかれる。これをマトリクス表記にし俯瞰して見るのですが、このやり方も非常に勉強になりました。
重要で緊急なものが当然すぐやらないといけないものですが、重要だけど緊急ではない所というのは中々手がつけられていないことがほとんど。
重要だけど緊急ではない所が日頃からできていると重要で緊急な仕事も時間をかけずに終わることができる。
デザイナーであれば色んなツールや使い方、デザインの表現の情報収集、デザインスキルを上げるための読書などが重要だけど緊急ではないものに当てはまると思います。
経営戦略で一番大切なこと「選択と集中」
何を選択して集中すべきかは現状把握ができていれば選択と集中も自ずと決まるはずです。
何に集中して、どの順番で実行するのか、そのための情報というのは
「目指すべき数字」「現状の数字」「対策」「予想達成率」「予想結果」である程度シュミレーションできると自分なりに解釈しました。
つまり、どれが現実的で、どんな効果が得られるか、どんなリスクがあるのか、「メリット」、「コスト」、「リスク」意思決定に必要なこの3つがこのシュミレーションで得られると思います。
まとめ
経営戦略を立てる際はもちろん、マネジメントにも非常に参考になる一冊になると思います。
デザイナーは数字を意識する事が少ないですが、デザイナーが数字を意識するきっかけづくりに最適な本でもあると思います。
デザイナーのマネジメントをされる方は是非手にとってもらいたい本です。
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