読書ログ 「ストックビジネスの教科書」

  • ストックビジネスの教科書イメージ

    タイトルどおりストックビジネスの基礎がわかる本で、サービスを提供する上で如何にして安定した収益を上げるかが、わかりやすく書いています。
    日本のほとんどのデザイナーは作る事だけに比重がいき、ビジネスを考える事ができない事が多い。
    デザインは経営やビジネスを据えて考える事ができなければいけない。自分もまだまだなのでさらに学習すべく手にした本。
    ストックビジネスとは継続的に収益を上げ、売る事ができ「不動産」の様なものです。
    本書でも究極のストックビジネスとは無借金の不動産を所有する事と記載されています。

    読書からの考察

    単純接触効果

    認知心理学でも有名な効果で「リピート」の方が商品を買ってもらえる可能性が飛躍的に高くなるということ。
    普段何気なく見ているCMもこれに入り何度も目にする事で、安心や信頼する効果。
    本書では接触回数が増えれば増えるほど、その人に対する当初あった警戒心が薄れていき、逆に好感度が増していくという事を上手く考え仕組みを作っていく事が記載されています。
    ストックビジネスに関わらず単純接触効果はサービスを提供する際のアプローチの仕方としても役に立つと思います。

    商品デザインにおいては、逆に「消えて無くなるもの」を作っておく

    ユーザーは継続して利用していくためには、当たり前の様に買い足す必要があります。
    これをサービスの設計の段階から組み込んでおくと自然になじむ。
    このビジネスモデルを作るのは簡単そうに見えて難しいんですが、成功しているビジネスモデルを見つけて考察することでアイデアが増えるのではないかと思います。

    客観的な「自分の強み」を知り、それが市場においてどう判断されるか

    「強み」をどうすれば「換金」できるのかを考えストックジネス構築に活かす。
    これは会社員でも同じだと思いますが自分の強みをどう会社に提供するか。会社員の場合そもそも業態に合わない事や社内政治性などもあると思います。

    所感

    安定して収益を上げる。一見、軌道に乗れば簡単に収益が上げれる様な感じに見えますが、実際はそんな甘いものではなく常にビジネスモデルのチューニングをしっかりと行わないと、すぐに崩れていくもの。
    業界の動きやユーザーの動きに常にアンテナを張り考え抜くことを考えれば、ストックビジネスだから楽という事はない。
    ただビジネスを考える上で自分の収益の予測は立てやすくなると思います。

    amazon:ストックビジネスの教科書

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