突然ですが、フリーペーパーが置かれている場所を思い出してみてください。
写真の様なフリーペーパーが置いてあった時にどう思うでしょうか?
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ここでのビジュアルデザインが達成しないといけない目的は、このフリーペーパーを見た人が、まず手に取って中身を見てくれるような見た目を作る事です。
UX(ユーザーエクスペリエンス)でいうと予期的UXになる部分。つまりこれから起こる体験をワクワクさせないといけないタッチポイントになります。
UX白書
引用:http://site.hcdvalue.org/docs
なぜこんな話をしているかというと、webデザインのメインビジュアルも同じだからです。webの場合必ずしもトップページから見られるとは限らないですが。
トップページにユーザーが訪れた時、スクロールするか、クリックするかというのはこのメインビジュアルの情報にかかっています。

どうしたら見てくれるか?

ちなみにこのフリーペーパーは宮崎県の国富町という町のフリーペーパーになります。
私がこのフリーペーパーを手にした理由は

  1. フリーペーパーが置かれていた場所が通勤で利用している駅に置いてあったから
  2. 以前に国富町の図書館を訪れた時、良い空間の図書館であったので、またいつか行きたいと思っていたから
  3. 自身がスイーツ好きである
  4. 車で30分から40分と、そこまで遠くないから

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と、前提条件として以前に一度、宮崎県の国富町の図書館を訪れて良い体験ができたからというのが手に取った最も大きいポイントです。
その上でスイーツ好きの自分にとって表紙にある「お饅頭」の写真と「クニトミ」というタイトルが私を惹きつける要素になっています。
車で30分から40分でいける距離というのは私の中では付加価値で表紙には記載されていませんが一度訪れているので国富町という言葉だけで距離も自然に自身のなかでリンクされます。

見てもらいたい人はどんな人なのか絞り込む

上記のように見てもらいたい人の具体的な状況が理解できていると、当然具体的に見てもらいたい人に刺さる写真や情報がより具体的になり選びやすくなります。
このフリーペーパーが、そもそもそういった経緯でデザインされたかは、わかりませんが少なくても、こういった経験のもとに私は手に取りました。
万人に受けるデザインというのは結局どこにも刺さらないデザインになります。デザインだけでなく企画でもサービスでも同じことが言えます。

普段から、なぜ選んだのか?を考察する

サービスでもデザインでも何でもよいのですが自分自身が選んだ理由を改めて考察すると、なぜ選んだのか体系的に理解できます。
そうする事で、サービスやデザインの見せるべきものの引き出しが増えていきます。