webデザインでもグラフィックデザインでも情報をたくさん載せれば、「載せていない情報はない」という事に安心する方もいらっしゃいます。
文字も画像も情報が多ければ良いというものではなく、「まとめられるもの」は「まとめる」事がわかりやすさになります。
情報をまとめるというお仕事はお客様には見えないお仕事ですが、見た目を作る前にデザイナーにはこういったお仕事があります。

認知してもらうにはデザインもシンプルに

人に何かを伝える時に複雑なものは伝わらないですよね。
プレゼンのスライドも細かな文字は除きますよね。
日本の国旗も白い背景に赤丸と、とてもシンプルです。覚えやすいですよね。
デザインだけでなく何でもそうなんですが、シンプルにすればするほど「伝わる可能性」は大きくなります。
そして覚えてもらう事も容易になります。日本人で日本の国旗を覚えられない人はほとんどいないと思います。
ご年配の方でスマートフォンは使用しているけど、パソコンは億劫という方もいらっしゃいます。恐らくキーボードの多すぎる物理的なボタンが常時、目に入っているためなのかと思ったりします。
スマートフォンはその点物理的なボタンが少ないので見た目にも複雑さをなくすことができていると思います。

情報の詰め込みすぎは認知されない

トップページにバナーや文章やリンクなど、これでもかとばかりのボリュームが表示してあるwebデザインを見て、どこを見ていいかわからない、探している情報がどこにあるかわからないといったデザインを見たことはありませんか?
あれもこれも見せたいというのは結局、見てもらえない、認知されない事が多くなります。
例えばテレビのリモコンでも使っていない機能(触った事のないボタン)などよくあると思います。多機能というのは一般的には良いイメージがありますが、使わない機能は結局最後まで使わないものです。
そして使わない機能があると、ボタンも増え結果的に複雑な印象を与えてしまいます。

スマートフォンなどでよく見る開閉式(アコーディオン)はシンプルに見せる手法のひとつ

Q&Aページなどでよく見かける「+」や下矢印ボタンをタップすると詳細が表示される見せ方がありますが単にページが長くならないようにする為だけでなく、中身をいったん非表示にする事でシンプルになり大枠の情報が取得しやすい状態になります。
例えば「+」をタップしないと表示されない情報がすでに全部表示されていたらどうでしょう?
自分が探している情報が探しづらくなりますよね。
これもシンプルに見せる事で得られる一つのメリットです。

シンプルにするには誰のどういう体験をよくするのか?考える

目立たせないといけない要素も数が増えれば増えるほど目立たなくなります。
情報をまとめるには、まとめる為の条件が必要になります。
まとめる為の条件は使う人(ターゲットユーザー)であり、利用シーンであります。

二兎を追う者は一兎をも得ず。結果的に使う人や利用シーンが絞られていないと、要素は多くなり複雑さを増してしまいます。
伝えたいものを伝えるにはまず、シンプルにする事からはじましょう。
それはデザインだけでなく、文章ももっと簡潔に表現出来る方法はないかなど。
アコーディオンタイトル
タップすると表示されるコンテンツ。ここの内容が多い場合はこういった、アコーディオン表示をすることで情報が探しやすくシンプルに見せることが可能です。