なぜ経営にデザインが必要なのか

  • 経営戦略を考えてから最終的にお客様とコミュニケーションをする場合、必ずといっていいほどデザインが関わります。
    ポスターやフライヤーでもお客様にとって欲しい行動をビジュアルコミュニケーションでお客様とコミュニケーションをするわけです。
    そのお客様に「どう行動してほしい」というのは、つまり経営戦略の一部です。

    経営戦略こそがデザインの意図になる

    前述のポスターやフライヤーの様にデザインを批評する側は良し悪しを判断する際、経営戦略に沿った行動をしてもらえるデザインになっているかでデザイナーのデザインを判断するわけです。
    デザイナーは、ではどういうデザインを製作しないといけないかというと同じく経営戦略に沿った行動をしてもらえるデザインを考えて製作する事。
    デザインをステークホルダーに伝える際、デザインの意図が、まずこの経営戦略に則ったものでないと議論の土俵にもあがっていない事になります。
    デザイナーは、なぜデザインを作るのか視座を高くしてデザインを作らないと意図が浅いものになります。
    視座を高くというのは、より経営の目線で見るという事です。そうする事でデザインがなぜ必要なのか、そもそもこのチャネルは適切なのか、やろうとしている戦略にマッチしているのかといった多くの意思決定の材料をデザインの意図に反映できるからです。
    下記はwebデザインの場合を図に落とし込んで見ました。

    戦略なくしてデザインの成功もなし

    戦でもスポーツでもそうですが作戦。つまり戦略なくして、ただ突っ込むだけではプロジェクトは成功しないのです。
    成功するプロジェクトは戦略を立てている段階で成功するか否か既に決まります。
    孫子の兵法にもこんな言葉があります。

    「敵を知り、己を知るならば、絶対に敗れる気づかいはない。己を知って敵を知らなければ、勝敗の確率は五分五分である。敵も知らず己も知らなければ、必ず敗れる」

    戦わずして勝つというのはこういう事です。勝てない戦いはしない。勝てる戦いをする。その為には戦略を練る。
    デザインもその戦略上にあります。
    戦略がないデザインにプロジェクトの成功はないのです。
    この流れを見てわかる様に経営戦略からお客様にサービスが届くまで一気通貫していないといけません。
    なぜなら、お客様がコミュニケーションと出会うタッチポイントの多くがデザインが関わるからです。
    お客様とコミュニケーションをするのはデザインです。ビジュアルコミュニケーションです。
    経営者がお客様にして欲しい行動がビジュアルコミュニケーションに反映されていなければ、人に例えると、お客様にして欲しい行動とは全く別の会話をお客様としているのと同じです。
    つまり、デザインは経営戦略を具現化しお客様に届けるもの。だからこそ経営にデザインが必要でデザインもまた経営の考えが必要になります。
    戦略からデザインまで多くの人が絡んで伝言ゲームの様に最後には違うものになるというのも往々にして企業ではあります。
    デザイナーが視座を高くして上流から関わるメリットというのはここにあります。

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