デザインと経営戦略の文脈

  • EC(ネットショップ)であれば、よく単月の売上〇〇円の売上を上げる事が目標、コーポレートサイトであれば〇〇件webからの成約を得る事を目標とするなど目標を立てている事が多いと思います。
    しかし、目標を立てていてもその妥当性や目標を達成する為の計画まで練られている事はわずかです。
    本来はECなどのサイトを制作するまでに、こうした計画、いわゆる戦略をまず立てないと投資しても利益が得られません。
    まずは、目標金額の妥当性をチェックし、それに見合った最適な投資を検討しましょう。

    目標金額に対する妥当性を確かめる

    例えばECで単月1,000,000円の利益を目標とする場合1,000,000円の利益をあげるには幾らの売上が必要なのかを試算します。

    客単価5,000円、粗利益2,500円とした場合下記の様に落とし込むことができます。

    実際にはこの他に商品登録や配送手配などした場合のスタッフの運営の人件費が加わります。
    単月で構築費用を回収する場合少なくても20,000人のお客様に来ていただかないと回収できません。
    この20,000人がサイトに訪問する状態でない場合、どうするかを検討したりします。
    具体的にはweb広告だったり、SNS広告だったり、既に会員情報などがあればメルマガを作成したり、CMで告知したり、DMを送ったりとします。
    ここでも構築費用に広告費が入っていなければ1,000,000円にプラス広告費がかかります。
    これで大凡のwebにかかる費用はシュミレーションができたと思います。

    どのやり方が最もコストがかからず効果が見込めそうか

    前述の例だと集客だけに目線がありますが、売り上げ〇〇円を達成する為に集客は一つの手段です。
    例えば客単価を上げるというのも一つの手段ですし、粗利益を増やすためにどこかのコストダウンを図る事も一つの手段です。
    もっと遡るとECで売上を上げるのが適切なのかという所も検討すべきです。
    ターゲットとしているセグメントが成熟化しているので、別なセグメントを狙って新規プロダクトやサービスを立ち上げて売上を上げる事に投資する事も出来ると思います。

    ここからデザインの話

    さて、ここまでデザインとは無縁の様に見えたかもしれませんが前述している試算などを踏まえてクライアント様の文脈を理解した上でのデザインコンセプトと、「こんな風にして欲しい」とだけ受けて作ったデザインコンセプトどちらが突き刺さるデザインコンセプトになると思いますか?
    インプットが多いとアウトプットの量も増えます。デザイン思考もそうですがデザインは「幾つか」の可能性のあるものを試しては壊してを繰り返して作っていきます。
    この「幾つか」という部分が前述しているインプットの量に比例しデザインのクオリティに影響を与えます。
    誰にどんな印象を持ってもらって購入につなげたいのか、なぜそうするのか?デザインの精度を高くする為に見た目を作るプロセスからでなくプロジェクトの最初から参加することがプロジェクトの成功する大きな要素となります。
    なぜならクライアントとお客様のコミュニケーションに関わるのはデザイナーだからです。

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